高踏

2009/03/07 20:35

 

 奈良国立博物館 3月7日

久しぶりに朝から良い天気だ 寒さも一服というところ 家内を誘って歩いて奈良博の公開講座を聴きに行く 途中高畠から奈良公園に入ると丸窓亭の梅林はもう盛を過ぎていた 好天の土曜日ということで観光客は多い カメラで梅花に鹿を入れて撮影している

奈良博の講堂前に着いたのは開場の10分前 そのまんま頑張って開場を待っていて 1番の入場券をゲットした 今日の講師は奈良博広報室長の中島博氏  テーマは『枯草について-人道不浄相図その他』だ 講師の中島氏はこの3月で定年となるので 今回が最後の講座になるのだという

さて  講師は聖衆来迎寺に伝来の『人道不浄相図』の「九相観(摩訶止観所説)」(①新死相-しんしそう ②膨張相-ぼうちょうそう ③壊相-えそう ④血塗相- けちずそう ⑤膿爛相-のうらんそう ⑥青瘧相-しょうおそう ⑦啖相-たんそう ⑧散相-さんそう ⑨骨相-こつそう) 死体の時間的経過を表すものを 示し その図に描かれている草木について注意を促した

九相観とは 世の男性の心をとろかす美女も 美しいのはその皮相だけであって その皮相の下には汚いものが一杯詰まっているという考え方だ そして人は死ねば新死相から骨相まで 美女であろうがしこめであろうが同じ経過を辿るものとした

人道不浄相図の主題はこの九相観なのだが 講師はさらにこの上にサブテーマがあるのだという それは九相図の各シーンそれぞれに描き込まれている草木とそ の季節だという そしていろいろと説明されたのだが 残念 聞いたときにはわかったように思ったのだが 改めて考えると さてどういうことだったのかとそ の論旨をまとめかねる

こんな議論を「高踏」と言うのじゃなかったかなぁ

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